02 K.T 2010年入社 〈鋳造工程担当〉

「技術」とは先人たちの思いを継承すること

入社のきっかけをお聞かせください

大手の技術を支える、精緻な仕事

鋳造についてはまったくの未経験。果たして自分に勤まるかなと不安でした。しかし、面接で話を聞いてみると、ベテランのサポートがあるので心配は無用だということでした。しかも、自分も知っているような大手企業から受注を受けており、「これは信用できる会社だな」という印象を受けました。
入社してわかったことですが、当社は大手企業の技術の肝となるような、重要な部品を数多く手がけています。それはそのまま我々の鋳造技術の高さを表します。あらためて自分が手がける仕事に誇りを感じました。
また、社内を見まわすと設備投資にも力を入れており、最新技術に対する当社の貪欲さがうかがえます。新設備の導入に関してはトップの判断もありますが、社員の要望によることも少なくありません。「社員の声を聞く」という社風が根づいているんだなと実感しています。

仕事内容をお聞かせください。

誇りがあるから、納期にも責任を持つ

未経験で入社して、今年で12年目を迎えました。現在は鋳造部門でリーダーを務めています。通常業務はもちろんですが、製造ライン全体の品質管理、納期管理もリーダーの重要な仕事です。
製造現場ではトラブルは珍しいことではありません。機械が動かなくなったり、何かの不具合が生じたりといったトラブルは日常茶飯事。どんなに厳密にチェックしてもトラブルは回避し切れません。そのためラインを稼働させながらも、1時間おきぐらいに良品ができているかをしっかり確認しています。
それでもトラブルが生じた場合は仕方ありませんが、お客さまには迷惑をかけるわけにはいきません。遅れた分の個数をなんとか揃えて出荷するまでのフォローがリーダーの務め!誇りがあるから、納期もきっちり守り抜きます。

仕事で大切にされていることは何ですか?

失敗と向き合い、自分を超えていく

「不良品」とはできて当たり前のことが、できなかっただけのこと。私たちは不良品が出たというと、その事実ばかりに気を取られがちですが、本当に目を向けるべきは、当たり前のことがどうしてできなかったのかというポイントです。
そこで当社では不良品が出るたびに一つひとつの工程を吟味し、チェックすべきポイントをリストアップしています。自分たちの仕事を真摯に見つめ直す姿勢こそが、技術・信頼度を高めていく原動力となります。
また、面白いもので不良品の度合いは、お客さまによっても異なります。「これくらいで大丈夫かな」という加減が、お客さまによってまちまちなのです。そのため私たちの職場では不良品の判断をお客さま任せにせず、自分たちの目できちんと判断するように心がけています。出来・不出来を判断する基準が高いこと、それはつまり私たちの技術の高さであり、譲れない誇りでもあります。

職場の雰囲気について教えてください。

先人が支えてきた鋳物には人の温もりがある

モノづくりの現場、特に職人仕事ともいえる鋳物の職場では、「昔気質な人が多いんだろうな…」と思われるかもしれません。ところが当社のベテラン陣は予想に反してマイルドな人ばかり!話好きで聞けば何でも教えてくれる、気のいい人がほとんどです。12年間働いてみて、「続けられた理由は?」と聞かれると、やっぱりまわりの人のよさに支えられていたんだなと感謝しています。
リーダーとなった現在も、仕事のことでベテランたちに相談することが度々あります。それだけ鋳造の世界は奥深いのでしょうね。相談事は絶えません。
これからもどんどん最新設備が導入されていくわけですが、鋳造工程にはどこか機械任せにできない職人らしさが残り続けるような気がします。また、そんな点がこの仕事の一番の魅力だと思っています。

応募者の方へ
メッセージ

トップとの距離も近く、自分の意思を伝えやすい職場です。自分らしく働ける点がなによりの魅力です!